キューバの野球代表チームと言えば、オリンピックでは過去3回、金メダルを獲得。「赤い軍団」の異名で恐れられました。

1959年のキューバ革命後、国家元首となったフィデル・カストロ氏は、国家の全面的な支援によってアマチュア選手を育てる政策を推進。野球を国技に定めて義務教育に取り入れるなどして優秀な選手を次々と育て上げたのです。


キューバ革命を主導したフィデル・カストロ氏(1959年)
ただ、社会主義のキューバでは、代表チームといっても、選手たちは国家公務員。より多くの報酬を求めてアメリカの大リーグでプレーするために亡命する選手はあとを絶たず、「キューバ野球の弱体化」が問題になってきました。

近年では優秀な選手の相次ぐ流出により、国内リーグは人気、レベルともに落ち、観客数も減少の一途をたどっているといいます。

球場で取材をしていた地元のジャーナリストに話を聞くと、いまでは国家予算の不足から、球場の照明をつける余裕もなく、試合は基本、すべてデーゲームになっているとのこと。

「これじゃあ仕事をしている人は誰も野球を見に来られないよ」と嘆いていました。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/03/20/30112.html

この環境じゃ選手は逃げるわ