2014年12月14日に投開票された第47回衆院選では、比例・小選挙区合わせて475議席を1191人の候補者で争った。候補者全体の39.9%しか当選できない計算だが、その中でも圧倒的な強さを見せたのが世襲の候補者だった。

「世襲候補」の定義は一様ではないが、比較的狭く定義すると、約1割が世襲候補だった。世襲候補のうち、3分の2が自民党からだ。比例復活を含めると世襲のうち9割近くが議席を確保しており、中でも自民党は議席を失った候補がいない「完勝状態」だ。改めて地盤(後援会)、看板(知名度)、カバン(資金)の「3バン」の強さを見せつけたことになる。