声優・内海賢二さん、没後10年の節目にAI音声化 夏目漱石など名作文学を朗読

アニメ『北斗の拳』ラオウ役などで知られ、2013年に亡くなった声優・内海賢二さん。このほど、内海さんの声が生前の音源をもとに「AI音声」で再現され、日本の名作文学の序章を朗読した音声コンテンツが配信された。

 電子書籍ストア「Reader Store」で独占配信される、AI音声の朗読付き電子書籍「YOMIBITO Plus(ヨミビト・プラス)」のコンテンツとしてリリースされたもので、夏目漱石の小説『吾輩は猫である』『坊っちゃん』の冒頭部分や、宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』が朗読されている。

 YOMIBITO公式YouTubeチャンネルでは「YOMIBITO Plus」の制作過程を追ったメイキング映像を公開。今回は内海さんのほかに、小西克幸、梅田修一朗もAI音声化にチャレンジしており、それぞれ声のサンプルを収録し、合成していく様子などが記録されている。

 内海さんの息子で賢プロダクション代表取締役の内海賢太郎氏は、インタビューで「内海賢二のブランドというか、今まで築き上げてきたものがあるので、(最初は)どうなるかというのは心配ではありました」としつつも「期待以上のものができたんじゃないかなと思います」と出来栄えにも納得。「内海賢二が亡くなって今年で10年経ちましたが、10年後にまさかAIボイスとして復活したということで、ぜひ楽しんでみてもらいたいと思います」と呼びかけている。

 配信はきょう29日から来年の3月28日までの期間限定で無料にて実施される。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cb50c33266b4bd34f2365f3dc223086e5947fd3