――昨年の現役ドラフトで楽天から加入した、オコエ瑠偉選手の印象はいかがですか?

篠塚和典(以下:篠塚) 楽天時代の彼をそれほど見ていたわけではありませんが、宮崎のキャンプで最初に見た時に感じたのは、練習に対する姿勢が「のんびりしているな」ということです。

――どういったシーンを見て、そう感じられましたか?

篠塚 プレーだけではない「動き」です。移動などでのパパッとした素早い動き、ちょっとした場面での挨拶などが、私が見た限りでは見られませんでした。

 プレー面では足は速いし、肩も強い。なので、本人がしっかり野球に打ち込んでいけば、ポテンシャルが高いので成長が楽しみなのは間違いありません。オープン戦でも、ある程度の結果を出していますしね(3月22日時点で12試合に出場し、11安打、打率.333)。

 巨人は他のチームと違って、周囲にいるメディアの人数が圧倒的に多いですし、常に見られている感覚があります。そういうものを逆にどんどん意識しながら、自分を奮い立たせてほしいですね。