当初ジャパンに馴染めず、WBC球への対応や減量にも苦しんでいた宇田川を、温かい言葉で包み、「宇田川会」「宇田川japan」というワードを生み出すなど機転を利かせてチームに溶け込ませてくれた恩人、ダルビッシュへの感謝の思いがあふれた。

 優勝を果たした侍ジャパンの最後の夜、ダルビッシュの部屋に集まって話をしたという。

「ダルさんが『本当に、終わるのが寂しい』と言っていて。ダルさんでもそういうふうに思ってくれてるんだ、と思いましたし、僕もすごく寂しい気持ちでした。でも、これからシーズンも始まるので、ずっと浸っているのはよくない。頑張っていればまた、3年後、会えると思うんで、きっと。そこを目標に」

 これからも、苦しい時や、誘惑に負けそうになった時、きっとダルビッシュの顔が浮かぶのだろう。そしてまた、頑張れる。