新加入のDeNA・京田陽太内野手(28)が、0―5の六回に代打で出場。移籍後公式戦初打席で初安打となる左前打を放ち、
「ベイスターズでの初打席で、何とか打てて良かった」と反撃の起点となった。
その後も2四球を選んで好機を広げ、遊撃で好守備も見せた。オープン戦は打率・160と結果を残せなかったが、しっかりと本番に合わせた。

新天地で背負う番号は「98」。中日の同期入団で、2021年8月に27歳の若さで急逝した木下雄介さんが着けていた背番号だ。
グラウンドを離れても仲が良く、何でも話せた1学年上の恩人。中日時代は木下さんが着用していたTシャツをロッカーにかけ、自宅に思い出の写真を飾っていた。
DeNA移籍に際し「本当に僕の中でお世話になった方。一緒に頑張ろうという思いも込めて」と、自ら背番号98を選んだ。

運命か―。新天地で初めて迎えた開幕戦は、木下さんの出身地、大阪での試合だった。
スタンドには、家族ぐるみで親しかった木下さんの妻と子供が、応援に駆けつけてくれていた。特別な存在が、京田に力を与えた。
「少ないチャンスだと思うけど、そういう与えられたところで何とかチームに貢献できるようにやっていきたい」

雄介さん、見ていますか-。開幕戦勝利はならなかったが、京田がベイスターズで確かな一歩を踏み出した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3de0e15082d9e493869a64631af77badd06aff88