私は日本に来るまで、日本は立派な偉大な国だと思っていた。

来日当初も、街の発展ぶりや人々の生活の豊かさを見て、私の国ベトナムとの差は大きいと感じた。
きっと日本人は自分の国に誇りを持ち、幸せだと感じているのだろうと思っていた。

しかし、来日から10カ月が過ぎた今、実はそうではないように感じる。日本は、世界でも自殺率が高い国の一つだという。

電車の中では、睡眠不足で疲れた顔をよく見る。日本人はあまり笑っていないし、いつも何か心配事があるような顔をしている。

日本人は勤勉で、一生懸命働いて今の日本を建設した。でも、会社や組織への貢献ばかりを考え、自分の成果を自分が享受することを忘れていると思う。

ベトナムはまだ貧乏な国だが、困難でも楽観的に暮らし、めったに自殺を考えない。経済的豊かさは幸福につながるとは限らない。

日本人は何のために頑張っているのか。幸福とは何なのか。日本人自身で答えを探した方がいいと思う。