なお社長としてはめちゃくちゃ有能な模様


──アニメ制作者における就業形態において、正社員の比率は15.5%しかないという調査があります(日本アニメーター・演出協会調べ)。この業界ではカラーのように社員化を進め、固定給の支払いができる会社は数少ないようです。なぜこのような経営を行うのでしょうか。

作品を実際に作っているのは監督ではなく、スタッフです。さらに、作品の土台を経済的に支えてくれるのはファンの人たちです。ファンとスタッフは大事にしなければなりません。これがデファクト(標準)であり、当然のこと。作品を作り続けるには、両者に対して還元をしていかなければならないという考えがあります。

 アニメを制作してお金が入ったときは皆で分け合うようにしています。当たらなかったときは皆で貧乏になる。われわれも人気商売なので、そういう考えの下で経営をしています。

──福利厚生も充実させていて、社員旅行もしているようですね。

 ええ。忙しいときは別ですが、可能な限り夏、冬の年2回、社員旅行を開催しています。最近だと、沖縄の宮古島に行きました。大人数になってきたので、なかなか大変ではありますが。

https://diamond.jp/articles/-/107910