ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で3大会ぶり3度目の優勝を果たした盛り上がりそのままに、プロ野球が開幕した。開幕カードは大入りが目立ち、2日までに行われた計18試合の観客は約61万人。意気に感じる選手たちも熱いプレーを見せている。

　村上宗隆（ヤクルト）は開幕戦最初の打席でいきなり2点本塁打を放った。WBCは準決勝で逆転サヨナラ打、決勝で一発をマーク。「その流れで、同じ勢いで集中して試合に入ることができた」と誇らしげに語った。

　日本代表として精神的に張り詰めた中で試合を重ね、頂点に立った。達成感の反動があってもおかしくない中、昨季の三冠王は「そんなのを言っている時点で駄目ですし、全くない」。球界の顔としての責任感が一層強まった様子だ。

　2日に今季初セーブを挙げた巨人の大勢も「すごい歓声の中でやってきたという経験があった。そのWBCから帰ってきて、しっかりやらないといけない」と決意を新たに取り組んでいる。

　昨季の開幕カードの観客動員数は約49万人だった。