【ガチの】プロ野球「黒い霧事件」とはなんだったのか【八百長】
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主なローテPの成績
池永正明:54試合23勝14敗 335.1回 防御率2.31
与田順欣:48試合13勝11敗 210.1回 防御率2.44
田中 勉:40試合12勝10敗 216.0回 防御率2.17
後に全員が追放されます さて1969年に戻って7月、大阪での南海戦でフルボッコにされたにも関わらず
悪びれる様子も見せないあるPに疑念を抱いた西鉄球団社長・国広直俊は
その投手・永易将之を呼び出し問い詰めた。 永易は肯定も否定もせず震えたまま。
これを見た国広は「こいつはクロだ」と確信
そこへ報知新聞&読売新聞社会部が共同で取材に。 国広
「残念ながら事実でした」
「なので永易は今シーズン限りで解雇とします」
「他の2人の選手は永易に誘われ、一時、八百長に加わっただけですでに反省しているので処分の対象としません」
この年の永易
32試合88イニング2勝6敗防御率3.27 翌10/8紙面で両紙が
「永易・八百長行為」
をスクープ 当然、永易宅にはマスコミがズドドドド
永易
「俺はやましいことはない。でもこうなった以上何を言っても聞いてもらえないでしょ」
と言い残し普段着のまま行方をくらます。 10/13パリーグ定例理事会
パリーグ会長岡野祐
「疑惑の挙がった選手を何ら処分しないのはおかしい」
「よって永易を野球協約の中の条文の失格選手として処分する」 10/14コミッショナー委員会(注:当時は3人の合議制でやってた)
委員長宮沢俊義
「ここで失格処分とすると永易は球界と関係ない人物となって本人の呼び出しなどの調査が出来なくなる」
一理ある そんな中、まだ創刊間もない新興雑誌だった「週刊ポスト」が野球賭博を追及する記事を掲載開始。 10/17号では暴力団による野球賭博の実態に迫った記事を掲載。
そして10/25号では当時中日ドラゴンズ投手で元西鉄ライオンズ・田中勉をこの事件の主犯格とする記事を掲載。 これに対し田中は記事の内容は事実無根だとして10月21日に弁護士を伴って週刊ポスト編集部を訪ねて抗議。
謝罪と記事の撤回を求めるが、編集長の荒木博は拒否。 10/16、夕刊フジ記者住谷礼吉が偶然、福岡から大阪へ向かう飛行機の中で永易を発見。
永易
「絶対にやっていない」
「でも今更何を言っても無駄」
と言い残しまた行方をくらましてしまう。 10/22、西鉄監督兼選手の中西太が監督辞任を発表。
後日、国広社長も11/30付で辞任。
11/28、コミッショナー委員会は永易に対し、永久出場停止(追放)という日本野球界初の処分を下す。
(まだこの時点では行方不明) >>6
地元帰って意外とええ暮らししてるかもしれんのか 一方、中日ドラゴンズは田中勉に対し12/15、トレード要員にすると通告。
しかしどこも名乗りを挙げなかったため19日、自由契約を通告。
この年の田中
22試合118.1回8勝6敗防御率3.12
クビになるわけがない数字 先にも書いたように田中は1966年の完全試合投手。
その年は23勝12敗という素晴らしい成績。
翌年は12勝10敗と落ちたがそれでも良い数字。
ここで西鉄は25%ダウンの年俸を提示する。
当然田中は拒否。 豊田泰光、高倉照幸と毎年のように主軸を放出していたように
西鉄は球団経営に余裕が無く、この年のターゲットは田中。
つまりここで拒否されるまでは予定調和。 豊田泰光、高倉照幸と毎年のように主軸を放出していたように
西鉄は球団経営に余裕が無く、この年のターゲットは田中。
つまりここで拒否されるまでは予定調和。 結果、中日の明らかに格下な若手野手・広野功と交換トレードが決定する。
しかし、田中は2年で事実上永久追放にされてしまい、
西鉄も数年で広野を巨人に出してしまう為中日ファンは激怒した模様。 >>13
中日に持ち込んだのは佐藤公博だったはず。佐藤→葛城隆雄、小川健太郎 ちょうどその頃、スポーツ好きの超党派の議員で構成されるスポーツ振興国会議員懇談会が
国会でこの事件を取り上げることを決定する。 ここではある議員が
「もしかしたら永易が暴力団によって軟禁されているのではないか」
と発言。
これに対して高松敬治警察庁刑事局長が
「初耳だ。関係者からの申告を待って調査に乗り出したい」
と答弁し3/10には警視庁は永易の行方を大阪府警、静岡県警に指示。 しかし永易はこの頃、69年12月には離婚し
新たな彼女と札幌に隠れて住んでおり、軟禁などはされていなかった。 69~70年にかけて、田中に訴訟を起こされていた週刊ポストは
クロの証拠を掴むために永易の居場所を独自に探していた。
ポストのライターで、永易と取材を通じて面識があった元デイリー記者の大滝譲司が
永易の親族や友人などに
「もし何かあったら連絡を」
とあたると、後日永易から会いたいとの連絡が入る。 70年3月、週刊ポスト紙上で永易は
「八百長をしていた」
「西鉄から逃走資金550万円を受け取った」
ことを告白。 スポニチはモスクワ滞在中の西鉄オーナー楠根宗生に国際電話で
インタビューをするも
「そんなことあるはずがない。彼は処分された選手だ」
と全面的に否定。 ノムのささやきは黒い霧の調査という風潮
ほんとなん? 4/1フジテレビ「テレビナイトショー」が
(プロ野球ニュースが始まる少し前の番組らしい)
「八百長は西鉄の他の選手から頼まれたこと」
「そして八百長を演じた選手は自分以外にもいること」
を示唆する報道を始める。 こうなると他マスコミからは
「永易いい加減に小出しにしないで公の場に出てこいや」
といった声が出る。 実は永易は超党派の議員から連名で捜索願が出されていた。
(軟禁されていたわけではないけど) 4/5(もう野球開幕近いじゃん)
永易は警視庁捜査四課の捜査員と会い、
自らの八百長と楠根オーナーから口止め料を貰っていた事、
さらに八百長は自分以外にも選手がいたことなどを供述。
ついにゲロった。 この流れでどっかの投手がボートかなんかの八百長の主犯やったやつがバレたのほんま草生える マスコミ紙上での「告白」はまだ続き
4/6内外タイムス「独占スクープ第4弾」では、
「親しいチームメイトのY投手から頼まれた」
「Y投手に頼んだのはHさんといって、M投手の知人でぼくも知っている人」
「Yから頼まれてF選手をとめた」
「Y投手がとめたM捕手とM選手はともに30万ずつわたしたそうです」
「HさんはI投手にやらせたくて、Iと親しい中日の田中勉さんに頼んで百万円を田中勉さんにわたしたのを知っています」
と、なぜか田中だけは実名。
しかしこのイニシャルも実名同然・・・ しかし共同通信はこれを実名にした記事を配信。
これは多くのスポーツ紙や地方紙に掲載された。 4/7週刊ポストは永易インタビューのさらに続きを公開、
4/8「テレビナイトショー」は司会者の前田武彦と大滝が永易にインタビューする映像を放映。
永易は
「自分が演じた八百長は3試合でそのうち1試合のみが成功」
「この試合で自分以外に八百長に関わった選手がいる」
と明言。 同日、西鉄オーナーと球団社長が記者会見
楠根「事実無根である」
記者「それについて告訴は?」
楠根「考えていない」 プロ野球開幕前日4/10、大滝は先の超党派議連の
自民党代議士・塩谷一夫に
「永易が会いたいと言っている」
と連絡。
塩谷は永易が公の場に現れて事情を説明することを条件に出し、
大滝もこれを了承した。 脱税事件も新聞は最初イニシャルが載ってた覚えあるわ ちなみにプロ野球史上初の八百長をしたのは1936年の巨人
プロ野球初年度のこの年は大会をいくつかやってそれぞれの大会の優勝者に勝ち点を与えて勝ち点の合計数で年度優勝を決めるという方式だった
巨人と大阪(阪神)が年度優勝争いをしていたので巨人は大阪の勝ち点を阻止するために八百長をした
具体的には阪急と大阪が優勝争いをしていた大会で阪急に故意に負けて阪急に勝点を取らせた 塩谷は、共同の記者会見を行い、コミッショナー委員会の喚問に応じるよう永易を説得。
週刊ポストの弁護士の原秀男は
「先に委員会に出て実名をだし、後で記者会見をやって、名前は委員会にきいてくれ、ってした方がいい」
と助言。 >>55
みんな多分理解が追いつかんで「草」くらいしか言わんやったやろうな 西鉄は三原が去った直後くらいから八百長に汚染されてた、という話でというのも三原の後任だった川崎徳次が大のバクチ好きで、平和台の西鉄ロッカールームに借金の取り立て893が頻繁に出入りしてたのは有名。川崎の他にもバクチで多額の借金こさえていた選手が複数いた 午後3時、衆議院第二議員会館第一会議室で
大滝、塩谷、原らとともに永易は半年ぶりに公に姿を現した。
しかしここで記者団からは選手の実名を挙げるよう迫られてしまう。 >>60
今よりもヤーさんの数も勢力も強かったんやろな 「自信がないから言えないんだろう」
「もしでたらめだったら、名前を上げられた選手たちは、大変迷惑なんだよ」
「ここは国会の中だ。この記者会見は、日本で最も権威のある会見とも言えるんだ。
いままで、特定の記者に話したことを、この席で言えないなんて、失礼だと思わないか?」 じっとうつむいたままの永易。
隣にいた塩谷議員が、たまりかねて助け舟を出した。
「同僚の名前を口にしたくないきみの男としての気持ちもわかる。
みんなもわかってくれている。言いなさい。」 顔を上げた。
「ピッチャーでは益田、与田、それにぼく。
そのほか、船田、基、村上、池永、田中勉さんです。
池永には田中さんから言ってます。」
そして新たに佐藤公博(元南海)へ謝礼と引き換えに
先発投手の名前を漏らしてたことを公表した。
永易は自分の八百長についてはチームメイトの与田から誘われたこと、
また与田は藤縄という人物と知り合って八百長をしたのがきっかけであると述べた。 西鉄球団は同日午前に上記6選手を呼び事情聴取。
6人全員が永易の発言を否定したためシロと発表。
逃走資金についても否定。
パリーグ会長の岡野は、11日に福岡へ行き
結果永易の主張には裏付けが取れないとして西鉄はシロであると結論付けた。
が、マスコミはこれをヌルいと断定。 さっき名前が挙がった藤縄、とは神戸の牛乳販売商だった。
15日深夜にわざわざ朝日新聞の名古屋本社に自ら出向いて
記者のインタビューに答え
「西鉄のオーナーとはあったこともない」
と永易の発言を否定。 しかし朝日新聞は永易へのインタビューを掲載。
永易
「去年12月にオーナーに会い、なにも言うな。一生面倒を見るからと言われた」
「西鉄からもらった金は計550万円」
「これだけで一生の保証かと、大城さんと藤縄さんと相談しオーナーと稲尾監督にかけあったが
オーナーからお前の問題は片づいた、稲尾さんから新聞に書くなりなんなりしろと軽くあしらわれた」
「こんなに冷たい仕打ちはない」 >>78
ウィキペディアにも載ってたんやな
ワイは本で読んだんやが >>63
初年度からいきなりやらかしてんのか巨人は さらに朝日新聞が永易の前妻とその友人夫妻を取材し、
永易が西鉄からの口止め料を大城と相談していたと聞いたこと、
離婚の慰謝料50万円が西鉄からの口止め料から充てていたと
両者は明言、さらに大阪の永易の実家にも取材し、
オーナーの楠根が69年の12月に西鉄航空営業部大阪営業所で
永易とその父親、兄、そして藤縄と会ったこと、
その際口止め料の受け取りは大城を通じて行うことを
楠根が主張していたこと、などを話した。
西鉄が球団ぐるみでもみ消していたんやね ゆっくり解説で分かりやすくまとめてるのいたから見たわ
ああいうのは見ておかないとまとめ動画ばかりになる これとは別に田中が週刊ポストに対して起こしてた訴訟がらみで
東京地方検察庁特別捜査部は操作を行っていたところ、
4月22日、オートレースの八百長事件で小型自動車競走法違反の疑いで逮捕されたレーサーが
「大井オートレース場での八百長レースで現役のプロ野球選手と謎の男2名が現場にいた」
と自供。 その結果、4月23日小型自動車競走法違反の容疑で
警視庁捜査四課は田中勉、元大洋ホエールズ投手の高山勲、
そして藤縄を逮捕した。 なぜ巨人高木は復帰できたのか
野球賭博は八百長につながる重大な事案だったのに
永久追放にすべきだったろ この直前、藤縄は朝日新聞の記者に対して現役のプロ野球選手を買収して八百長を行わせていたことを認めた。
西鉄選手を買収し10回試みて成功は2回のみの大損で、4,500万円近い借金が出来たと述べる。 4/25、西鉄本社で下期決算報告が行われるため、
本社社長でありオーナーの楠根が現れるとみて
マスコミが大挙押し寄せたが楠根は経済記者のみ入場を許可。
しかもその最中に退席し逃亡したため大きな反感を買う。 >>78
ルールがアホやとは思うけどさすが球界の盟主様やなって 4/28、読売と毎日の各夕刊が楠根宗生オーナーがこれまで否定していた永易への金銭授受を認めたと報道。
楠根
「永易から泣きつかれたので、更生資金として渡した」
4/29、楠根は東京地検特捜部から出頭要請を受け上京して取り調べを受けて、
永易に対して550万円を渡していたことを認める。 なので、球団やパリーグがシロと発表した件も、
誰もがクロだろと思ってたのがほぼ100パー黒に近付いてしまった。 5/4、ちょうど東京遠征に来ていた西鉄から件の6選手を
コミッショナー事務局は東京の日生会館に呼んで、5時間近く事情聴取。
聴取に対して6選手全員が永易発言の疑惑について否定。 5/6、コミッショナー委員会は与田、益田について「はっきり黒と断定できないものの疑惑が濃い相当の理由がある」
として野球協約第四〇四条に基づき出場停止処分。 5/7、西鉄球団は池永、船田和英、基満男、村上公康の4選手の公式戦出場を5月いっぱい見合わせると発表。
これで6人全員が出場停止になってしまった。 あんだけお喋りなノムですら一切触れないまま終わった真の闇
パリーグの看板選手で見逃された奴おったとかいう噂もあるし 遡って5/6、オートレースの八百長で警視庁に逮捕された田中勉は、
東京地検の取り調べに対して、プロ野球の試合でも八百長を演じていたことを自供。
東京地検は週刊ポストを不起訴処分として捜査を打ち切った。 5/7、田中は西鉄のエース池永正明に対して藤縄からの依頼で百万円で八百長を依頼していたことを供述。
池永は当初は否定したものの、10日に福岡市内の西鉄室内練習場にて報道陣に対して田中から百万円を貰った事を認める。
藤縄の供述によると、前年の仕組んだ試合で負けるはずだった池永が勝ってしまった。
そこで100万の返却を求めると
「来年開幕で負けるからいいだろ」
と。実際この年の開幕で負けてるんだねえ・・・ 5/12、与田「僕と益田は、やっていないといったところでおかしいでしょう」
と認めた上で
「基と村上にも八百長を持ち掛けた」
が
「この2人は八百長はしていない」
とも。 5/13、船田、基、村上が球団社長の青木に真相はこうだという告白状を提出。
勧誘は
船田「永易から」
基、村上「与田から」
代金は
船田「返すタイミングを逸した」
基「5日後に返した」
村上「その場で返した」
共通しているのは3人ともヤオってはいない、という主張であった。 ちなみにこの時に読売新聞の記者として西鉄の八百長をスクープしたのがのちに巨人の球団代表を務めた山室寛之な 土井は見逃されてないな
1ヶ月出場停止にはなっとるようだし 同日、非難ごうごうだったオーナーの楠根が記者会見を行い、西鉄本社社長、球団オーナーを辞職。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています