コロナ禍の期間はビデオカードの需要が大幅に増加したが、世界が経済活動を再開し、これまでGPU需要を牽引していた暗号通貨に関しても、イーサリアムのマイニングがGPUでおこなわれなくなったなどの変化が起きている。Jon Peddie Researchの調査結果によれば、こうした影響によりGPUの需要は劇的に低下し、2022年第3四半期に約20年ぶりの低水準になったという(Jon Peddie Research、Tom's Hardware)。

JPRの調査によれば、デスクトップPC向けの単体ビデオカードは約690万枚、ノートPC向けのディスクリートGPUもほぼ同数が出荷されている。AMD、Intel、およびNvidiaは合計で、デスクトップおよノートPC向けのGPUを約1400万個出荷したが、これは前年比で42%の減少となったとしている。デスクトップ用ディスクリートアドインボード(AIB)の出荷枚数が690万枚というのは2005年第3四半期以来の最低値に相当するとしている。