2016年4月、鹿児島県鹿屋市の山中に空自の飛行点検機が墜落し、乗員6人が死亡した。機長が山の標高を誤って認識するなどしたことが原因だった。
18年2月には、陸自の戦闘ヘリが佐賀県神埼(かんざき)市の住宅街の民家に墜落。乗員2人が死亡したほか、民家にいた当時小学5年生の女児も軽傷を負った。
今回と同型のヘリの事故も、過去に起きている。
17年10月、浜松市沖で夜間に訓練飛行をしていた空自のUH60J救難ヘリが墜落。乗員3人が死亡し、1人が行方不明になった。
空自は18年に調査結果を公表し、操縦士2人が一時的に機体の姿勢や高度を把握できなくなる「空間識失調」に陥り、急降下に気付かなかったとした。
高度計などの確認や乗員間の連携も不十分だった一方、機体には問題はなかったと結論付けた。
空間識失調は、22年1月に石川県の小松基地沖で空自のF15戦闘機が墜落して乗員2人が死亡した事故でも、原因だった可能性が高いとの調査結果が示された。


割と頻発している模様