「シュウゴ、守備練習だ、早く行くぞ」声の方に振り返った牧は目を疑った
「オ・・・オオタニサン?」 「なんだ牧、居眠りでもしてたのか?」
「や・・・山田コーチ?」 「なんだ牧、かってに山田さんを引退させやがって」
「宮城さん・・・」  牧は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:ヌートバー 2番:近藤 3番:大谷 4番:牧 5番:吉田 6番:岡本 7番:山田 8番:源田 9番:中村
暫時、唖然としていた牧だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」