“弱いチームのレギュラー”に甘んじた6年間 保証なき立場もDeNA京田が「楽しい」理由
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やってきた新天地は昨季リーグ2位と躍進し、今季は25年ぶりの優勝が合言葉。ギラつく“勢い”を肌で感じる。「若い選手がすごいガツガツしているし、どんな状況でも元気がある」。ともすれば気圧されそうな雰囲気を受け止め、自らも必要なピースになるため、懸命に1軍での役目を見出す。

「最初は守備固めでもなんでもいいんです。試合に出たいっす。ずっとBクラスだったんで、優勝を味わいたい。目の前の勝利の瞬間に携わっていたい」

 超えたいのは、過去の自分や成績というより「記憶」。毎年、ヒリヒリする秋を過ごす他球団を羨ましく見てきた。唯一、痺れるような日々を過ごせたのが2020年。クライマックス・シリーズはなかったものの、Aクラスに入り「緊迫した試合で、野球してるなっていう感覚でした」。求めるのは、生死を分けるような極限状態のグラウンド。「それを知ることで、野球選手としてまたレベルアップできると思うんです」。