一言で評せば、崖っぷちだ。オークランド・アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)のことである。

 現地時間4月8日に敵地トロピカーナ・フィールドで行われたタンパベイ・レイズ戦でメジャー2度目の先発登板に臨んだものの5回途中を79球、3被安打ながら5四死球と制球が乱れて5失点。チームは0―11と大敗し、自身も2連敗となった。

フォーストGMや球団編成側の人間も『彼は一体、何が問題なのか』『本当に彼は大谷翔平のライバルだったのか』などと口々に言い合って、首を傾げ始めている。

 GMを筆頭とした藤浪の獲得推進派は当初、彼が新しい環境へ移籍することで潜在能力を開花させ“大谷のライバル”としてアメリカはもちろんのこと日本国内でも話題を呼んで広告効果を得る流れも期待していた。このままでは、そんな明るい未来も夢のまた夢になりそうな気配が漂う。

仮にローテーション通りならば、次回登板は今月15日の本拠地ニューヨーク・メッツ戦で同じルーキーながら2連勝中の千賀晃大投手と投げ合う可能性もある。だが、早くも中継ぎへの配置転換や今後の成り行き次第でトレード、もしくは途中解雇までささやかれ始めている現状を鑑みれば、どうしても期待感は薄くなってしまう。

 たった2試合で追い込まれた藤浪は自分自身でこの窮地を打破するしかない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf9b10f467a990abe10ffed7ef4d35f1be361925?page=4