満州重工業総裁「極端にいいますれば、向こうから取ってきた資源は対価を払わんでもよろしい。タダで取る。いわゆる出世証明のような方法で支払いは100年先でもよろしいという風に私は思うのであります」

王子製紙社長「しかし、お前たちは裸でおれ。食うものがなくなったら死んでもやむを得ないという政治を露骨に実行し得るかどうか」

鐘淵紡績工業社長「日本を中心として搾取していかねば続かないということはごもっともな意見ではありますが、そこは公明正大にカモフラージュすべきかと」

企画院総裁「私はこう思う。今日日本がやっておることは欧米の思想から見れば搾取であるかもしれない。しかし、自分の為すことに正義感を持ってやる場合には搾取という思想にはならないと思う」


「大東亜審議会」議事録(1942年)