仁藤夢乃は保護少女全員の誕生日を記録して必ずお祝いをしている
誕生日を祝うのが自殺防止に最も効果的だから
8000円は同じ誕生日だった複数の少女の誕生会をしたときの話


https://www.jprime.jp/articles/-/27323?page=7

「生きていてもいいんだと思えるようになった」

えまさんは「誕生日を祝ってくれた」ことが何よりうれしかったと振り返る。

「だって、誕生日がおめでたいだなんて思ったことがなかったから」

実はこの言葉、コラボを取材する過程で幾度も耳にした。
街を徘徊し、絶望の底にいるときコラボと出会った少女たちは、一様に同じことを口にする。

「誕生日って、生まれてきたことを恥じる日だと思い込んできた。
親に祝ってもらったことなど一度もなかったし、今年も生きてしまったなあと暗い気持ちになるだけでした」

仁藤さんは仲間や保護した少女たちの誕生日をすべて記録している。
必ず祝う。
そして「一緒に生きていこうね」と声をかける。

「だから生きていこうと思う。
コラボはそんな気持ちにさせてくれた」

えまさんは「私にとってコラボは大切な居場所なんです」と何度も繰り返した。