巨人が泥沼に足を突っ込んでいる。

 開幕9試合で早くも5連敗。借金は3に膨らみ、5位に沈んでいるのだ。開幕10試合までに5連敗を喫するのは、2012年以来11年ぶり5度目の球団ワーストタイ記録である。

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 9日の広島戦は8安打を放ちながらソロ本塁打2本による2得点にとどまった。5日のDeNA戦からの5連敗中に挙げた得点は7。とはいえ、打てないわけではない。相手の安打数を上回ったのは4試合で、2ケタ安打は2試合。

原辰徳監督(64)は「ちょっと流れが良くない。辛抱のところはある。もう少し打線が絡んでくると」と不満顔だったが、「ヒットが出ても点が取れない。ベンチワークの問題でもある」とロッテ、西武で二塁手として活躍し、2000安打をマークした評論家の山崎裕之氏がこう指摘する。

■新人の代わりが39歳という謎采配

「9日の広島戦で開幕から無安打の松田(宣浩=39)を代打で送ったのも、そのままプロ初の二塁守備につかせた守備軽視の采配も疑問。案の定、お手玉しながら悪送球という失策を犯しましたが、松田は責められない。あれで巨人ベンチの士気が下がったように見えた。

二塁のスタメンで、坂本の後継者候補の新人・門脇(誠=22、創価大)を起用したのに、2打席凡退しただけでベンチに下げてしまったのも疑問。先日のDeNA戦で、門脇を遊撃で抜てきしたのに、わずか1試合で開幕から無安打だった坂本に戻したことといい、理解に苦しむ。

長野(久義=38)も重用しているが、ベテランの右の代打要員が何人も必要なのか。9試合で毎日のように打線を組み替えている(8通り)。試合に出るか出ないか分からないのでは、打線もつながらないでしょう」