侍ジャパン中田翔外野手(23)の「フォーム抗争」に、決着ムードが漂ってきた。13日(日本時間14日)の全体練習で、フリー打撃を実施。中田が極めようとしている左足を上げる1本足打法と、立浪打撃コーチが指南するすり足打法で試行錯誤していたが、この日は中田が主張する1本足で柵越えを連発した。

 中田

 打球の角度が良かった。あれ(すり足)でヒットも打てなかったら、何もならないからね。

 精度を重視し、動作に極力、ムダを省くようなフォームが、立浪コーチが勧める「すり足打法」だ。一方で、長打を打てるという特長を生かしながら中田が取り組んできたのが「1本足打法」。WBC合宿で、立浪コーチが「すり足」を推奨してきた背景には、上体が早く移動するという中田の悪癖を矯正するのが狙いだった。

 それが改善されたと判断した立浪コーチは、「本人が力を入れやすいのが一番いい」と理解を示した。