中村武志氏 正捕手の差を感じざるを得なかった「伝統の一戦」 大城には投手への強い意志が見えない

岡田監督と原監督が15年ぶりに相まみえる伝統の一戦は懐かしく、試合も実力伯仲を期待したが、正捕手の差を感じざるを得なかった。
象徴したのが、大城は2度も先頭打者に一発を浴びたことだ。

 2回は外国人のノイジーで絶対長打を許してはいけない場面。
追い込んでからのカーブが真ん中に入ったが、配球うんぬんよりも低めに投げさせるジェスチャーが欲しかった。
若い横川で投げミスはある。それを踏まえてバレてもいいから強く要求する。
しかし、スッと構えて打たれていた。私が現役時代だったら、星野監督にボコボコにされている。

 4回は渡辺諒にカットボールを4球続けた。それも首をひねるが、内角に投げさせたいなら、もっと打者の体に寄って構えるべき。
「ここに投げてこい」という強い意志が見えない。
甘さを感じるし、構えが「軽い」という表現を使わせてもらう。
全体的なリードも捨て球、遊び球が少なく、相手の打者は狙いを絞りやすいだろう。

 梅野には配球に意図を感じるし、ジェスチャーも大きく、構えから投手に伝わっている。
私は捕手出身だからどうしても厳しくなってしまうが、レギュラー捕手としての大城は、まだまだ物足りなさを感じる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba0865cd80ade01f0c5a568eec6b37f2e58cb611