負けてもただで済まないのが岡田流だ。「ファースト、5点差で走ってもうたな。アレ、大変なことなるよ」。

指摘したのは0-5の7回裏、1死一、三塁で阪神の代走藤川俊が鳥谷の打席の際に“二盗”を敢行したシーン。公式記録員も盗塁を記録しなかった。会見後、私服に着替えても指揮官の口撃は続いた。

「やってしまいましたな。こっちは負けを認めてるのに。大変なことをやってしまいました。明日も試合あるのに。教育やろな、教育」。怒り度数の高さを物語る、標準語モードで古巣をけん制した。