「父親は株にハマっていた」「庭は雑草で荒れ果てていた」岸田首相襲撃犯・木村隆二容疑者の家族の内情
https://news.yahoo.co.jp/articles/5879d25f5d8af5a073682ae908e75fda99dae031

庭は荒れ放題

 「木村さんのところは、15年ぐらい前にこの辺りに越してきたんですよ。まあなんというか……変わった家族でしたね。この辺りはわりと近所付き合いがあるんですが、あの人たちは引っ越しの挨拶にさえ来なかった。

 家の雰囲気もちょっと異質で、庭は朽ちた柵がずうっと立ってるような状態。不用品とか、ゴミとかが放置されていて荒れ放題でした。最近は少しきれいになっていましたけどね」

 4月15日午前11時、和歌山県で選挙の応援演説を行っていた岸田文雄首相にパイプ爆弾が投げ込まれた事件。逮捕されたのは兵庫県川西市在住・24歳の木村隆二容疑者だ。

 なぜ24歳の若者がテロ事件を起こしたのか。16日現在、木村容疑者は動機について明かしていないが、彼を知る人々の証言から、その人物像が見えてきた。
父親の姿が見えなくなった

 木村容疑者の自宅近くに住む近隣住民の一人は、冒頭のように「彼の住んでいた家は庭が荒れ放題だった」と証言するが、別の住民は「家庭内の環境についても少しすさんでいたところがあった」として、こう明かす。

 「あの家は隆二君のお父さんとお母さん、一つ上のお兄さんと妹の5人で暮らしてたんやけど、家族仲が良くなかった。よくお父さんの怒鳴る声が聞こえてきてね。それで、5年ぐらい前かな。お父さんの姿が突然見えなくなった。車が二台あったんやけど、そのうち一台がなくなってたから、たぶん、家を出ていったんやと思う」

 この住民は、小さい頃の木村容疑者の様子もよく知っていた。容疑者自身はおとなしい子だったが、よく父親に怒られる姿を見かけたという。

 「お父さんがよく母親や子どもたちを怒鳴りつけててね。夜中でも怒鳴り声が聞こえることがあって、外にまで聞こえるぐらい大きな声やったもんやから、近所でも話題になってましたね。ドン! という、なにかが落ちるものとか壊れる音を聞いたこともあった。家族は家の中では委縮していたんと違うかな。

 お母さんはスラっとしたきれいな人。隆二君はお母さん似やな。たしか百貨店の化粧品売り場で働いていたはずで、外に出るときは化粧もしっかりしてたね。でも、どこかこわばった感じというか、お父さんにおびえてる感じがあったよね」