無茶苦茶ヤバい奴で草


だが、ほどなくして慶翔氏の情緒不安定な言動に振り回されることになる。

「付き合った当初から僕たちの関係にはいろんな波乱がありました。そもそも、慶翔はちょっとしたことでイライラしたり、脅してきたりする人で、週に1回はキレてきました。例えば、カップラーメンが早く出来上がりすぎて、“まだ家事してるだろ! 時間考えろよ、カップラーメンを店に返品しろ”と無茶苦茶言ってきたり。
慶翔は束縛がすごくて。僕のLINEを見て、友だちを勝手にブロックすることもありました」

 暴力を振るわれることもあった。

「彼との関係を勤め先の上司に相談していたんです。ところが、それに気付いた慶翔が職場にまで来て探りを入れてくるようになり、ある日、お店の入口近くで彼が聞き耳を立てていたらしく、後日、自宅で“お前、他人に俺のこと話してるじゃねえか!”と大げんかになりました。
“だったら出ていく!”と玄関に向かうと、押さえつけられ、首を絞められたり、金属製のハンガーが歪むほど体をたたかれました。さらに硬いティッシュケースの角で頭を殴られ、ダラダラと出血するほどのけがを負いました」

 翌日、警察に相談するも、大事(おおごと)になることを恐れ、被害届を提出することはかなわなかった。また、妻に関して信じられない発言をしていたことも。

「僕に“俺たちで結婚して子どもと暮らそう”と話していたこともありました。“俺の代わりに嫁を殺してきてくれ”“女はすぐに暴力を振るわれたとDVシェルターに駆け込む。子どもをダシに俺から金を取ろうとしているんだよ”と。信じがたい発言でした」

 はずみで出た言葉なのかもしれないが、交際相手に妻を「殺してきてくれ」などと言ったとすれば、尋常ではない。