「大失敗」

 ソーセージ「シャウエッセン」で昨年実施した値上げに日本ハムの井川伸久社長(62)は悔恨の情をにじませた。

 「(販売数量の減少を)我慢している間にスーパーの棚が他社製品に差しかわってしまった」のだという。

同社の業績をめぐっては、家畜のえさの価格がどんどん上昇し、食肉事業の収益が圧迫されている。さらに鳥インフルエンザの流行にも見舞われた。
今年5月に発表する2023年3月期決算は、1年間で3度の下方修正を強いられるほど、苦境は深まった。

 加工事業では、値上げの反動による買い控えが想定を上回って起きた。
その象徴が看板商品のシャウエッセンだ。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR4M05JTR4KPLFA00D.html