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【4月23日 Xinhua News】中国科学院古脊椎動物・古人類研究所は、同研究所の蓋志琨(Gai Zhikun)、林翔鴻(Lin Xianghong)、山顕任(Shan Xianren)3氏が英ブリストル大学との共同研究で、約4億1千万年前(前期デボン紀プラギアン)の広西古代魚類特異埋蔵生物群から甲冑魚(かっちゅうぎょ)の新属新種「九尾狐甲魚」を発見したと発表した。尾びれを完全な状態で残した甲冑魚の化石の発見は世界で初めてだという。

 蓋研究員によると、同種の尾びれは9本の指状に分かれていることから「九尾狐甲魚」と名付けられた。

 中国では1913年に最初の甲冑魚化石が発見されているが、甲冑魚は主に軟骨と部分的なうろこで構成されているため、完全な状態の化石の発見は困難とされてきた。中でも頭部から後ろの部分の解明は100年余りにわたり未解決となっていた。2022年に重慶特異埋蔵化石群(化石鉱脈)で発見された霊動土家魚により甲冑魚の全身は明らかになったが、尾びれの詳細は分からないままだった。九尾狐甲魚の発見によりパズルの最後のピースがはまり、神秘のベールに包まれていた甲冑魚の尾の姿が明らかになった。

https://www.afpbb.com/articles/-/3460973