「若者の酒離れ」、本当の理由とは?

デザイン会社で非正規社員として働く男性(26)はこう語る。

「月収は20万円足らずで、家賃5万円、光熱費とスマホ代で4万円くらい。これらを差し引いたら、とても飲みに行くような余裕なんかありません。以前はコンビニで弁当と一緒に缶ビールを買うこともありましたが、それもやめました。飲酒習慣が身につく前だったせいか、いまは飲みたいとも思いません」

 厚生労働省が2016年に実施した「国民健康・栄養調査」の「飲酒の状況」を見ると、若年層になるほど酒を飲まない実態が浮き彫りになる。飲酒習慣のある人が最も多いのは、男性では「50~59歳」の46.1%。以下、「40~49歳」は37.9%、「30~39歳」は29.0%と一貫して減り続け、「20~29歳」ではわずか10.9%しかない。女性も男性ほど顕著ではないが、やはり減少傾向にある。

 階級・階層社会論の専門家ながら、『居酒屋の戦後史』など酒文化に関する著書がある橋本健二・早稲田大学教授がこう分析する。

「非正規で働く若者が増えて低所得のため、酒を飲むだけの余裕がないというのが最大の要因です。酒は飲まなければ生きていけないというものではない。あくまで嗜好品ですから、酒代は真っ先に削られるのです」
https://dot.asahi.com/wa/2018092000009.html

車離れとかもこれと同じや
非正規が増加してる貧困化社会がこうなるのは当然