リーグトップの69得点を誇る西武が、ロッテ・佐々木朗らパ・リーグの難敵攻略へ秘密兵器を導入していることが24日、分かった。最先端のバーチャルリアリティー(VR)を用いた「仮想現実トレ」が必勝アイテム。専用ゴーグルを着ければ、投手の映像が映し出され、実物同様の球速、変化球が体感できる代物だ。

 最新機器が抜群の効果を発揮したのは、22日のオリックス戦。昨年6月18日のノーヒットノーランなど7連敗中だった山本に対し、自己ワーストとなる11安打を浴びせた。

 強打を可能にしたのは、手元にあるボタンだった。インパクトの瞬間に押すことでタイミングを瞬時に計算。感覚とデータを合致させ、実戦感覚を養ってきた。初対決ながら2打席目で153キロ直球を右前打した児玉が「事前にフォークの落ち方も確認できたし、タイミングの練習になったことが試合に生きた」と言えば、カーブを中前打した鈴木は「投球フォームはかなり本物に近いので、イメージが持てるのは大きい」と証言した。

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