人材確保法
 事態が変わったのは、田中角栄内閣が1974年に教員人材確保法を制定してからである。教員の給与が基本給で12%、諸手当を含めれば一気に約25%引き上げられた。その結果、優秀な人材がこぞって教育界に参入するようになった。それ以来、教員は行政職より給与面で優遇され、おまけに夏休み冬休みがあり、「先生っていいわねえ」と世間からねたまれる存在になった。