「外国人にだけアイス」物議 怒り収まらず“連日抗議” 中国のモーターショー
https://news.yahoo.co.jp/articles/8278f9eb388c58e9d0209184d2852911f8d74bb1

中国で行われているモーターショーで、BMWのスタッフが外国人客だけにアイスを配ったとして、差別だと批判が殺到しています。中国メディアでは「アイス事件」として大きく報じられ、不買運動まで起きています。

■「差別だ」怒り収まらず“連日抗議”

 棒のようなものでフロントガラスを破壊。ボンネットには、「ドイツへ帰れ」とスプレーで落書き。さらに、アイスクリームが投げつけられる車もあります。

 中国で高まる“BMW批判”。中国人の怒りが収まりません。

 ドイツの高級車メーカー・BMWの対応を批判する投稿が、中国のSNSで相次いでいます。

 中国のSNSから:「パパ、このBMWって、どういう意味?」「BMWっていうのは、アイスクリームは外国人しか食べられないってことだよ」「じゃあなんで、その車買うの?」

 事の発端は、18日に開幕した「上海モーターショー」。BMW傘下の「MINI」のブースでは、アイスクリームを無料配布していましたが、中国人客2人に「配り終わった」と告げた直後、外国人の男性には、アイスクリームを手渡しました。

 この映像がSNSで拡散し、「差別だ」とする声が殺到しました。

 中国のSNSから:「中国人なら無料でもらえる。アイスクリームをもらおう」

 「MINI」のブース前では、自ら買った大量のアイスクリームを配るなど、抗議活動が連日行われていて、警備員に連行される女性の姿も確認されました。

 江蘇省のある企業は、BMW車を保有する社員に対し、こんな驚きの通知もしたということです。

 BMW車を保有する社員に出した通知:「1か月以内に(BMWを)売却する誓約書を書いてください。応じない従業員は解雇します」

 中国メディアは、一連の騒ぎを「アイス事件」として大きく報じています。

 BMW側は、「動画の中のアイスを渡された欧米人は従業員であり、アイスクリームは従業員用に確保された分だった」と釈明しています。

 ただ、ショーが閉幕する27日までの沈静化は、難しい状況となっています。