映画『SLAM DUNK』作者のメッセージが中国で大炎上「上映禁止だ!」若年愛国者「ピンクちゃん」から“猛攻撃”
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ee5fe718ea89267d20cb471c49bc2f2a99f2603

 4月20日から、中国でも公開が始まった映画『THE FIRST SLAM DUNK』。原作者である井上雄彦氏が監督まで務めたという気合の入れようで、興行収入は4日間で4億人民元(約77.1億円)を記録し、大ヒットしている。

井上氏は20日の公開に合わせ、Twitterに、中国語で公開をお祝いするコメントを発表。宮城リョータのイラスト上に、「HELLO CHINA」という文字が表示される短い動画つきだった。

 ところが、この投稿に噛みついたのが、一部の中国ネット民だ。

「Twitterの文章自体は、『みなさまに楽しんでいただければ幸いです』程度の、なんでもない内容でした。ところが、『HELLO CHINA』のうち『CHINA』の『H』だけが黄色くなっていたんです。これに文句がつきました。『Hを飛ばして読むと、外国人が中国を侮辱する『CINA(支那)』と読める』という意見が出てきたのです」

じつは、この騒動の背景にはそもそもの井上氏への“不信”があるという。

「井上氏は、2019~2020年にかけておこなわれた香港民主化デモについて、民主化勢力を支持するようなスタンスを取りました。評論家で中国当局に批判的な石平氏や、河野太郎氏が投稿した強引なデモへの取り締まりを憂慮する投稿に『イイね』を押したため、中国の愛国系ネット民から攻撃を受けた過去があるんです。今回、この事件も蒸し返されています」(角脇氏)

 映画の上映禁止を主張する動画を投稿した中国人男性もいる。男性は動画内で、「『SLAM DUNK』は上映禁止にされるべきだ! なぜなら作者の井上雄彦はTwitterの宣伝で『CINA』と意図する投稿をしたからだ。それに彼は数年前に、Twitterで香港に関する投稿に『イイね!』を押していた。作者の中国に対する態度は友好的ではない! だから、『SLAM DUNK』の映画の上映もアニメの放送も、禁止にすべきだ。そのほかにも、関連する作品も二次創作も禁止にするべきだ」と、発言している。