今季も多くの日本人プレーヤーがMLBの舞台で輝きを放っている。米スポーツサイト『The Sporting News』は、これまで海を渡りメジャーで活躍してきた日本人選手をランキング形式で発表。それぞれのキャリアを振り返りながら、1位に選出した選手を「史上最高の日本人選手」と称えている。

 同メディアは、まず10位に2000年にシアトル・マリナーズで新人王に輝いた「大魔神」佐々木主浩、9位はこちらもマリナーズに在籍しノーヒット・ノーランを達成した岩隈久志を選んだ。8位はニューヨーク・ヤンキースで7年プレーし、現在、楽天イーグルスに所属する田中将大で、7位にはボストン・レッドソックスでワールドシリーズ制覇に貢献した上原浩治が入った。

 6位の黒田博樹には「(ロサンゼルス・)ドジャース、ヤンキースで計7年間在籍し6シーズンで31回以上先発登板した」と称えているほか、ヤンキースなどで活躍し5位にランクされた松井秀喜に対しては、「4シーズンで100打点以上」という成績を強調している。

 4位にはNPBから初めて本格的にメジャーへ渡った野茂英雄を選出。同メディアはドジャースでのデビューに触れており「ロサンゼルスに到着した瞬間からセンセーションを巻き起こした」と振り返っている。

 3位にはサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有、2位はロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平と現役選手が続いた。ダルビッシュには「MLB打者を惑わす能力を擁する」「36歳になっても勢いは衰えそうにはない」と賛辞を贈っており、ここ2年間、異次元の活躍を続ける大谷に対しては「2023年、とりわけマウンドでの活躍が、彼のベストシーズンについて議論の余地を残さない気がするのはなぜだろうか?」と今季にも期待を寄せている。

 最後に栄えある1位にはマリナーズ、ヤンキースなど、MLBで19シーズンにわたってプレーしたイチローを選んだ。「ショウヘイ・オオタニが短いキャリアにして素晴らしい選手であるけど、イチローは依然としてこのリストのトップに位置している」と称えたうえで、「3000安打という偉業を達成するなど、野球界で最も影響力があり、世界的な成功を収めた選手」と功績を評した。

 また同メディアは「これまで見たなかで最も素晴らしいシーズンを2度経験しているオオタニだが、イチローの方が上であるのは、彼は絶対的な“伝説”である」と断言。一方「オオタニはこれから生まれる伝説にすぎない」と理由を綴った。

 過去、そして現在もアメリカの地で活躍する日本選手たち。彼らのプレーは、世界中の野球ファンの胸を躍らせ続けている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2842bdaf58103584a7e5227ce91b9c7330bd5c23