これやな

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巨人では今季、イニング途中に投手が代わる際、原辰徳監督(64)が自らマウンドに足を運ぶ。ベンチを出て球審に交代を告げ、ボールを受け取り、投手のもとに歩み寄って声をかける。

 昨年までマウンドに行くのはコーチの役割。指揮官自らというのは極めて珍しかっただけに新鮮な光景に映る。この目的は時短のため。感情的になってベンチを飛び出しているわけではない。

 3月12日のオープン戦・阪神戦(甲子園)で制球に苦しむ堀岡をイニング途中で交代させる際にマウンドに向かった。この後、原監督は「怒りじゃないんだよね」と説明していた。

 1月に行われた12球団監督会議の会場で、審判団から試合時間短縮のために監督がマウンドに向かってはどうかとの提案があった。これまでのように投手コーチがマウンドに向かった後に監督がベンチを出て交代を告げるより、監督が最初からベンチを出て交代を告げる方が時短につながる、との考えで推奨された。

 原監督は「できることはやってみようと思って。メジャーリーグは投手交代の時に監督がマウンドに行くでしょ。審判の人たちから『やってくれないですか』と我々に言ってきたから、じゃあやってみようと思った」という。日頃から球界改革や球界発展に協力的な姿勢を見せている指揮官らしく、積極的に新たな取り組みを実践している。

 18日のDeNA戦(長崎)でも、8回途中2失点で戸郷が交代となった際にマウンドで声をかけて力投をねぎらった。投手に直接声をかけられるだけでなく、集まっている捕手や内野手に守備位置などの指示を出すことも可能。試合中の最も“ホット”な状態の選手とグラウンド上で会話することで「マウンドに行くといろいろ勉強になる」と新たな発見もあるようだ。