村上を終わらせた大谷

「打球の上がりだったり飛び方、全てにおいて(自分とは)違うなと感じました」

 その言葉は、どこか砂を噛むような苦い思いも含んでいた。呆気にとられたり、憧れに瞳を輝かせる他の選手たちとは違う、「悔しい」という思い。明らかなレベルの差を見せつけられた大谷のバッティングの前に、令和の三冠王のプライドが揺らいでいた。