Bリーグが挑む改革、昇降格のモノサシは強さでなく「事業力」に
2022.7.19

プロバスケットボールのBリーグが、開幕10年を迎える2026年に
大きく変わる。B1では事業規模などの「経営力」で参戦の可否を
判断し、降格をなくす。昇降格のある「Jリーグ型」から「プロ野球型」へ。
変革の狙いを島田慎二チェアマンに聞いた。

「Bリーグが開幕して以降、『昇格したい』『降格したくない』
『大きな賞金を取りにいきたい』といった思いからチームへの
投資が先行してきました。その結果、選手の年俸が上がり、
この先もっと良い選手を獲得するには、いまのスキームに
限界を感じています。

事業に投資がまわらなければクラブは大きくならない。
スタッフも増やせないし、事業の現場が疲弊して、スポーツ
ビジネスあるあるの『やりがい搾取』が横行している現実も
あります。

アリーナを建設してもいつかB2に降格して入場者数が減ると
いうことでは、官民ともに投資がしづらい。そこで、競技成績
による昇降格という制度は見合わないと考えました。」