なお米山さん


 私は外国人参政権の付与には反対です。理由は3つあります。
 第1は原則論的な事なのですが、参政権というのは矢張り非常に神聖なものであって、例え地方自治体の参政権であっても、国籍を有する国民が行使すべきものであり、もし参政権を行使したいなら、日本国籍を取得して日本人になるべきであると言う原則は曲げるべきでないと考えるからです。
 第2はちょっと逆説的になるのですが、これから少子高齢化を迎える日本は、どんどん外国人を受け入れる必要が生じると私は思うのですが、その促進の為には、外国人参政権はむしろ障害になると考えるからです。ちょっと考えると外国人参政権を認めた方が外国人を受け入れやすそうですが、いきなりやってきた外国人に参政権まで認めるというのでは(現在提案されているのは永住外国人に限定するものですが、やがて総ての外国人に拡張される可能性はあります)、「外国から大挙してとんでもない人が押しかけて、地方自治体の政治まで支配してしまったらどうなるだろう?」と言う危惧が働いて、かえって受け入れる側は受け入れづらくなるものです。むしろ最初は権利を制限された「見習い状態」で受け入れて、そこから3年なり5年なり問題なく社会生活を送り、最終的に日本国籍を取って日本に骨を埋めるつもりになってもらってから完全な権利を認める、と言う方向の方が、かえって受け入れは上手くいくというのが、私は人間性の本質ではないかと思います(これは国に限らず、会社とか、サークルとかでも同じではないでしょうか)。
 第3はちょっと大げさかもしれませんが、矢張り安全保障上の問題を排除できないからです。EUの国でEU内の外国人に参政権を認めている国がありますが、裏を返せばそれは、統合が進んだEU内なら安心できるが、そうでないEU外の国では安心できないという事です。EUにはEUの事情があるように、日本には日本の事情があります。別段不必要な敵意を持つわけではありませんが、日本と近隣の韓国・北朝鮮・中国とは複雑な歴史を持ち、その中に日本に対して複雑な感情を抱いている人がいる事は、否定できない事実です。そう言った方々に無条件で参政権を付与する事は、私は避けるべきだと思います。

 以上3つの理由から私は外国人への参政権の付与に反対です。残念ながらそれを国会の場で表明する機会には恵まれていませんが(苦笑)、民主党がこの法案を成立させないよう、私の立場で出来る努力をしていこうと思います。

http://www.election.ne.jp/10840/81678.html