>>367
米山の主張はリベラルナショナリズムという観点からするとむしろ標準的なものだろう

つまりナショナリティを「共同体の政治的運命をともにすると決意した共同体の構成員のメンバーシップ権」と整理するなら、その選択には何らかの制限を求めるべきだし、排他的であってもよい

あとリベラルナショナリズム論が指摘するように、福祉国家や民主主義というリベラルが重視する価値・諸制度は、国民間の紐帯が存在してこそ初めて成立するのであって、その紐帯を維持するためにこそナショナリズムという国民の物語が必要とされる

これをバラバラに分解する多文化主義アイデンティティポリティクスは、むしろ民主主義や福祉国家を持続不可能なものにするだろう

その多文化主義やアイデンティティポリティクスというラディカル左派の夢想が如何に民主主義を危機に晒すかという、壮大な実験を今アメリカでわれわれは目撃しているんだよ