競馬にも野球にも共通する強さの秘訣を再確認した。ちなみに、栗山監督との対面中にムシャムシャと芝生を食べ始めた一場面からも、万事共通の大物感を感じ取っていた。

「能力のある人は、やっぱり自分のペースを守れる」

 その姿に、自然と重なったのは、当時プロ4年目で「二刀流」を本格化させていた大谷翔平投手だ。この時、栗山監督は史上7頭目のクラシック三冠馬オルフェーヴルとも対面している。生まれ持ってのスター性と堂々とした佇まいのディープ、やんちゃで個性あふれる走りで名馬となったオルフェ。この2頭を引き合いに、後に牧場関係者は「ディープが大谷投手だとすると、オルフェは中田(翔)内野手だと栗山監督が来場した時に言っていました」と明かしている。

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