そんな流れを変えてくれたのが、デビュー3年目の小倉大賞典でコンビを組んだメジロマイヤーです。
 11番人気という超のつく人気薄で、僕自身、まさか勝てるとは思っていなかったのですが、4番枠からマイペースの逃げが叶い、そのまま逃げ切り勝ち。僕にとって、記念すべき重賞初制覇となりました。
 半馬身差の2着は1番人気のエイシンドーバーで、鞍上は佑介。ゴールに入った直後、後ろから佑介の「チキショー!」という叫び声が聞こえてきました。
 その悔しがる佑介の声を聞いた僕は、さらにうれしさが倍増。「ヨッシャー!」という渾身の雄叫びで、佑介の「チキショー!」に応えたのです。