>>289
 そのひとつの象徴となるのが「虎メダル」の廃止だろう。
――「虎メダル」はどうするんですか?
「やらんよ。そりゃ、そうよ」
 筆者の直撃に岡田新監督は一言だった。
 「虎メダル」は、昨年、主将の坂本がメジャーリーグのパドレスが行っている儀式を真似て「チームに一体感が出れば」とチームに取り入れた。
 今季はファンから公募。毎試合、アイデアに富んだ「虎メダル」が用意されて矢野監督がホームランを打った選手に自らかけるようになった。メジャーではエンゼルスがホームランを打った選手に真っ白なカウボーイハットをかぶせる儀式をベンチ内で行っている。
 矢野監督が作ろうとしてきたチームの雰囲気を象徴するような儀式で、一部のファンからは「楽しい」と支持されていたが、その一方で、球団OBや野球関係者、また一部ファンからは、批判的な声も聞かれていた。
「プロの勝利集団がやるべき行動なのか」「日ハムのBIGBOSSがやるならまだしも伝統のある阪神が取る行動としていかがなものか」「打たれた相手チームへのリスペクトがない行為」などとの意見だ。