――依田芳乃役は、オーディションだったんですか。
高田:オーディションでした。
――となると、「この役、高田さんになりました」っていう決定の瞬間があったわけですよね。
高田:ありました。でも私、よしのん(依田芳乃のこと)を受けに行ったわけではなくて、しゅがはさん(佐藤心)を受けたんですよ。そこで、「じゃあ他の役もやってみようか」と言っていただいて、依田芳乃ちゃんの原稿をいただきました。彼女の台詞は独特の言い回しで、最初「この子は、私にはちょっとできないかも」と思ったんです。生きてる速度が違うというか――私ってけっこう生き急いでるというか、早口だったりするので(笑)。だから、合格の連絡をいただいたときに、「あっ、しゅがはさん、いけたのかあ」と思っていたら「依田芳乃さんで」と言われて、「ええ~!?」みたいな(笑)。最初は、とにかく驚きました。