もともと中日新聞社は1942年新愛知新聞社と名古屋新聞社が合併して現在の 中日新聞になった。これいらい球団内部では旧愛知新聞系の大島派、名古屋新聞 系の小山派に分かれている。

この両者は派閥とはいっても、結構うまく行っている方で、中日球団に対しても 両者が交互にオーナーと社長を勤めるようになっている。
派閥間の争いはあまりない。

大島派はCBC、小山派は東海テレビを握っているので、引退後どちらの解説になるかで 選手がどっちに派閥に属するかはわかる。

星野はこの大島派の人間であり、大島派での地位を確立するために監督時代小山派を 徹底的に弾圧していた。小山派の中心谷沢の引退勧告にはじまり、平野を始め相次いでトレードに だされた。

小山派のOB権藤、河村なども名古屋を離れて他球団にユニフォームを着るなど、 小山派にすれば星野にはかなりの恨みつらみを持っていた。

一昨年、大島派のオーナーから小山派のオーナーに変わった時点で、星野は球団内 での力は急速に落ち、唯一の見方であった佐藤社長が星野の脱税事件の身代わりに なり解任された時点で、中日に星野の居場所はなくなっていた。

星野は中日に愛着があってもそれは大島中日であり、小山中日は星野にとって敵でしかない。
また、小山派にすれば星野には積年の弾圧にたいする恨みを持っている。
これが、星野の中日監督辞任、阪神監督就任の真相。

現在の球団の実権を持つ小山派にすれば、これを機に星野の名古屋での居場所をなくし、 復帰を道を閉ざそうと動くのは当然の行為。
ここで、徹底的に潰さないと大島派に実権が移った時点で復帰の可能性があるので 完全に潰しにかかるのは想像に難くない。

蛇足だが、中部財界にもこの大島派、小山派は影響があり、トヨタは大島派で ソニー(ねのひ)は小山派である。
星野がトヨタ会長を親しいと言っているのは、トヨタが大島派であるためであり、
星野個人にブレーンとはいえない。


派閥争い怖い