化粧と香水のムワッとした匂いが僕の脳を麻酔にかけ、理性を麻痺させたように──僕はただひたすらにベロを君の奥へ奥へと運動させていた。時折当たる君と僕の歯の起こすカチっとした音が、僕にこの現実世界の実質がまだちゃんと保たれていることを、まだ溶けていないことを教えてくれる。