これまでも“大物メジャー”は来日しているが、2020年にサイヤング賞を獲得したバリバリのトップ・メジャーリーガーが日本で投げるのは初めてだろう。
1年半のブランクはあるとはいえ、どんな投球を見せてくれるのか楽しみにしていた。

 結果は6イニングを投げて7失点。立ち上がりからすべての球種が高めに浮いていた。調子がいまひとつなのは、本人も分かっていたのだろう。
力んで投げるため、余計に高めに浮いて修正がつかなくなっていた。

 明確な弱点もある。2回2死一塁から梶谷、4回2死一塁から門脇が盗塁。2個目の盗塁をした門脇は、初球に走っている。実際にクイックで投げているバウアーを見て「走れる」という確信があったのだろう。2軍戦でも前回のデビュー戦でも走られている。
今試合まで4盗塁で12球団最低だった巨人に簡単に走られるようでは、今後の大きな課題になる。