安達自身はこの日、年末年始の撮影のため日テレ社内にいたが怪我はなかった。

この爆弾は市販の白色封筒の中に単三電池、火薬などを仕込んだ爆弾で、開封と同時に爆発するよう計算されていたようだ。

差出人は不明だったが、宛名に使われた安達本人はこの爆弾事件に強いショックを受けており、芸能活動を10日間休養している。

なお、この安達祐実事件の前後には、同じく有名人を狙った爆弾事件が相次いでおり、1993年にはラジオ局、ニッポン放送に安達祐実に届けられたものと同じ爆発物が届いていたことが明らかになった。

宛名はいずれも当時、オールナイトニッポンのパーソナリティを務めていた女性。7月29日には裕木奈江、8月3日には加藤いづみがターゲットにされた。

また、翌年の5月16日には、東京都庁舎で当時、東京都知事だった青島幸男氏宛の郵便物に爆弾が仕込まれ、開封した男性職員が重傷を負う事件が発生している。
これら有名人を狙った爆発物事件は93~95年にかけて集中的に発生。これらは全て同一犯の仕業とも噂されたが、これらの爆弾事件は安達祐実の事件含めて時効を迎えており、迷宮入り。平成のうちに解決とはならなかった。