>>398
 記者がA子さんに電話をしたところ、本人と思われる女性が出た。取材の趣旨を伝えるとはっと息を呑んだようだった。そしてすぐに嗚咽が聞こえてきた。

「申し訳ありませんが、今はお話をできる状態にありません……」

 振り絞るようにしてその一言だけを発し、電話は切られた。

 後日、A子さんの代理人弁護士に連絡をとると「被害届を提出していることは事実です。しかし警察が捜査中で、詳しい事情はお答えできません」とだけ語り、こちらの取材には応じなかった。