同僚から〝珍祝福〟を浴びた。巨人の鍵谷陽平投手(32)が13日に、出場選手登録日数が9年に達し、海外フリーエージェント(FA)権を取得。この日行われる広島戦(東京ドーム)を前に取材に応じた。

 鍵谷は中大を経て2012年のドラフト3位で日本ハムに入団すると、19年途中に巨人へトレード移籍。ここまで通算417試合に登板し、24勝15敗、83H、防御率3・47の成績を残している鉄腕リリーバーだ。

 試合前に笑顔で取材に応じた鍵谷は「僕みたいな選手が海外FA権を獲れたっていうのは、獲ってくれた球団と、使ってくれた監督、コーチ、チームメートと、トレーナー、スタッフ、家族、みんなに感謝したいですけど、今はそういう状況じゃないので、しっかり1日1日、任されたところでプレーできるように頑張ります」と率直な心境を告白。「まさか獲れるとは思ってなかったというのはありますし、本当にそれはいろいろな人に感謝したいなと思います」とはにかんだ。

 そんなベテラン右腕に対し、救援陣の同僚・高梨からはこんな〝珍祝福〟が…。鍵谷の囲み取材を見届けたのち「鍵谷さんが海外FA権? マジすか!? じゃあなんて言ったか予想しよ」と先輩右腕のコメントを突如予想開始。その結果「多分鍵谷さんは刺激的なコメントをしないじゃないですか。『シーズン終わってから考えます』とかも言わなそうなんだよな…。『いつも支えてくれる家族とかトレーナーさんとか、丈夫な体に産んでくれた家族に感謝します』的なコメントに終始したんじゃないですか?」とズバリな分析を的中させた。

 流石はほぼ毎日共に汗を流し信頼し合う仲間ということもあり、考えていることはお見通しなのか。「(鍵谷さんの頭の中が)見えてる見えてる。書いといてください、『高梨、コメントを当てる』って(笑い)」とニヤリ。最後は「(自分が)FA権取ったらなんてコメントしようかな。考えときます」と言い残し、ベンチへと下がっていった。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/263008