東京・台東区の風俗店で、今月5日に女性従業員が客の男にサバイバルナイフで首などを刺され殺害された事件で、警視庁は32歳の契約社員の男を逮捕した。

警備会社の契約社員・今井裕容疑者(32)は今月5日、台東区千束の風俗店に勤務していた38歳の女性従業員の首や腹など3カ所をサバイバルナイフで刺し、殺害した疑いが持たれている。

女性の死因は失血死だった。

今井容疑者も犯行後、自分の腹を刺してケガをしていたが、退院したところ、きょう逮捕された。

警視庁によると今井容疑者は、女性と少なくとも去年の3月から複数回にわたって店で会っていたが、今年1月ごろ、女性から「予約ができない」などと言われていた。

それまでは「今井」の本名で店の予約をしていたが、事件当日は偽名を使って予約し、変装して店を訪れていたという。

凶器のサバイバルナイフは今井容疑者自身が購入したもので、調べに対して容疑を認めた上で「先の見えない人生を送っていかなければいけないにもかかわらず、彼女は私の人生と相反してきらびやかな人生を送っていて、彼女を殺してその人生を奪ってやろうと思った」と供述しているという。

警視庁は、今井容疑者が女性から「予約できない」と言われたことに恨みを募らせ、計画的に犯行に及んだとみて調べている。