【下絵撮影編IN九州】

北海道の下絵撮影から約1ヶ月半後。『王様戦隊キングオージャー』のスタッフは下絵撮影「西日本編」に挑みました。ちなみに、北海道編も西日本編もそうですが、撮影の前にはロケーションハンティングという作業があります。撮影の前に「どんな絵が撮れるか」「許可が下りるか」などを監督にプレゼンするためにスタッフが下見を行いました。その中から選ばれ、本編で実際に使用される下絵は、スタッフが訪れた数多くのケ場所のうちの一握りなのです。
今回はそんな中から「九州編」をご紹介します。九州には西洋の街の風景を求めて旅立ちました。そうです。ハウステンボスさんです。特に水の都であるイシャバーナは、街をアセットで制作していなかった関係で、監督は下絵との合成やLED撮影を中心にイシャバーナの街の画を作ることを決断しました。事実、監督はロケハンより先(アセット制作の前の時点)に単独でハウステンボスをロケハンし、イシャバーナの撮影方法に備えていました。西洋風の洋館や石畳の地面は、関東近郊ではなかなかバリエーションがなく、さらに広い画角の映像となればほぼ不可能です。

例えば、3話でゴッドクワガタとゴッドカマキリがその庭で戯れ、ギラがご馳走を食べた洋館。こちらは、ハウステンボスの中にある建物にシュゴッドたちを合成して成立しています。
さらに食事をしたギラやヒメノたちがこの建物の前に出てきて、車いすの少女・エッダに出会うシーンは、この館をLEDウォールに映し撮影が行われました。
さて、同じ3話のこのシーンを覚えている方も多いのではないでしょうか。