腰痛の影響で今季から育成契約となっていた巨人・中川皓太投手(29)が、支配下登録選手に復帰することが14日、分かった。近日中に発表される見込みで、早ければ今週中にも1軍合流の可能性がある。ブルペン陣の救世主として期待される。また22年育成ドラフト1位で入団した松井颯(はやて)投手(22)も支配下登録が決定。2選手の昇格で支配下選手は66人となり、残りは4枠になった。

 ついにこの時が来た。腰痛に苦しめられてきた中川が、支配下登録選手に復帰することが決定した。一両日中にも契約を結ぶ予定となっており、早ければ今週中の1軍合流も見えてきた。

 長い闘いだった。昨季は開幕前に腰痛を発症し、登板なしに終わった。実戦復帰のメドさえ立たず、今季は育成契約からのスタートになった。「試合で投げられないことよりも日常の動作で痛みを感じていた。痛みがなくなってほしいというのが一番強かったです」。床に置いてある物を取ろうとしゃがんだり、靴下をはく時でさえ腰に激痛が走った。

 それでも今年2月の春季キャンプではブルペン入りするなど、一進一退を繰り返しながら段階を踏んできた。4月28日のイースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)では、21年11月12日のクライマックスシリーズ最終ステージ第3戦・ヤクルト戦(神宮)以来、532日ぶりに実戦復帰を果たした。今月12、13日のイースタン・西武戦では術後初の連投となったが、ともに無失点。「投げた疲れはありますけど、大丈夫かなと。一歩進んだ感じです」と話していた。連投テストにも合格し、球団は支配下に踏み切った。

 まさに救世主だ。19年は主にリリーフとして67試合に登板し、4勝3敗、16セーブ、17ホールド、防御率2・37の成績を残し、5年ぶりのリーグ優勝に貢献。20、21年も主に8回を任され、左のセットアッパーとしてチームの強みになってきた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9332c558920a774f473a029b534334d2f931aeb9