現在は、ルーレットでこのような手法は使えない。80年代に、英国のカジノ遊具製造業者TSCジョン・ハクスレー・ヨーロッパ社は、新型の「ロー・プロファイル・ホイール」を発売した。要は、目を仕切っている金属板を低くし、出目に偏りが出ないように改良したものだ。このホイールはヒット商品となり、多くのカジノで採用され、ハクスレー社は業績を大きく伸ばした。ペライヨの手法も使えなくなってしまった。

さらに現在では、ルーレットは天井の監視カメラで撮影され、画像解析により出目がすべて記録されている。コンピューターで解析をして、偏りが見られた場合は、そのテーブルをクローズして、ホイールの調整や交換を行うようになっている。ルーレットは完全に対策をされてしまっていて、カジノハッカーが付け入るすきは残されていない。